2018年10月6日~10月8日の3日間ゲストにグリーンランドからジョン・ぺダーセン氏を迎えQajaqの制作を行いました。
総勢30人の方が日本全国各地又海外からも集まっていただき国際色豊かなイベントとなりました。Qajaqを日本で増やすために、大勢の方に一通りのQajaq制作体験をして頂きたいとQJ史上初のロールコンペなしのGUTSとなりました。 3日間でQajaqを作り上げるという壮大なミッションです。制作するのはQJメンバーの小林さんのQajaqになります。

1日目・2日目は生憎天気が不安定で、新舞子の集会所をお借りして作業致しました。Qajaqの制作のスケジュールは、
1日目 フレーム制作(ハシゴ完成・エンドピース・キール取り付け)
2日目 フレーム制作(リブ曲げ・チャイン取り付け・コックピットフープ・マシック取り付け等)
3日目 スキン縫い
後日 塗装・進水式になります。

1日目

開会式を行い、さっそくフレーム制作に取り掛かります。ジョンさんの指示に従い、作業を進めます。
今回のGUTSの準備にあたり、日本とグリーンランドでのQajaq制作の過程を大きな違いをないだろうと思っていましたが、作業が始まると、今まで経験したQajaq制作の過程と異なることが大きく目から鱗が落ちまくりでした。

グリーンランドでは材料はメインとなるのがモミの木でリブはアッシュを使用するとのことでした。日本ではあまり見かけない材料を使用していました。今回のGUTSでの材料はイエローシダーになります。また、ジョンさんからQajaq制作過程で何故このパーツはこのような形状をしているのか?というのを聞くとグリーンランドの先人の知恵はすごいなと感心いたしました。 30人で1艇のQajaqを制作ということで、作業人数が多いかな?とも思っていましたが休憩をしながらの作業はちょうど良い人数とも思いました。参加された皆さんの熱気はすごく、1日目にしてQajaq制作のGUTSを行って良かったと感じました。皆で一つもものに集中するというのはすごくいい経験になりました。1日目の作業はハシゴ・エンドピース・キール取り付けまでになりました。想像以上の早さでQajaqが出来上がっています。でも決して作り方が大雑把というわけではなく、ここでもグリーンランドの先人の知恵に感動しました。
1日目の夜はジョンさんのプレゼンテーションです。グリーンランドの写真を見ながらグリーンランドのQajqaの文化についてお話をしていただきました。

2日目

リブ曲げからスタートです。
リブ曲げも日本人では絶対にやらないだろうという方法で、スピーディーに進んでいきます。また目から鱗が落ちました。リブ曲げが終わるとチャイン取り付け・マシック取り付け・補強を致しました。予定時間を少し押しましたが、2日目にしてフレームの完成です。本当に感動しました。また、ジョンさんがグリーンランドから持ってきて頂いた品をサイレントオークション致しました。 珍しいものたくさんありました。ジョンさんありがとうございました。    

2日目の夜は、峯岸さんのプレゼンテーションです。この夏にグリーンランドに行かれたので、色々と話をしていただきました。いつかはグリーンランドに行ってみたいものです。

3日目

やっと天気がよくなり、朝6時からロール練習です。皆さんQajaq制作の疲れがあるかと思いましたが、多くの方に参加していただきました。今回のGUTSはQajaq制作となりましたが、ロール練習をみていてロール競技の必要性もあらためて感じました。

9時からはスキン縫い開始です。半日で縫いを終わられる為に1回縫いでテキパキと縫っていきます。今回はスキンに帆布を使用しましたが、現在のグリーンランドではバリスティックナイロンが主流となっているようです。お昼休憩も誰かが作業しながら縫い続けました。それでも少し時間が押してしまい夕方にスキン縫いが完了いたしました。何人か帰りの時間があり、完成を見届けることができなく残念でした。今回は3日間でQajaqを1艇作り上げるというミッションを何とか達成できました。今回の参加者にはQajaq制作経験者と初めての方といましたが、どちらともいい経験をして頂けたと感じることができるGUTSになったのではないかと思います。

翌週にはウレタン塗装・進水式を行いました。小林さんのQajaqが完成し、皆の思いが詰まったQajaqを所有できるというのはいいなと思いました。少し乗らせていただきましたが、いいQajaqが完成したと思います。ジョンさん・小林さんはじめGUTSに参加して頂いた方々に感謝感謝です。本当にありがとうございました。大変いい経験をさせて頂きました。
今回のGUTSは、今後Qajaqが増えていく大きなきっかけになればいいかなと思っています。興味がある方はぜひ、お声がけください。3日間で制作できますよ(笑)。Qajaqが増えたら、GUTSでのロール競技のスキンカヤック部門も楽しみです。イベントのアルバムはコチラです。

   


Top :列伝第四話 高橋さん登場!
Qajaq :フレームの構造
Rolls : チェストスカーリング
Events : Practice Meeting 201808 in Lake Motosu 終了!
Docs : 第三話(相馬隊長)を“Retsuden”に移行(2018/06/21)


第四話 こちらはPJX どうぞ

QJ列伝第四回目はGreenlanders三代目店主の高橋さんです。現在QJにおいてGUTS実行委員長を務めていらっしゃいます。今回はGUTSの進捗も含めあれこれお話していただきました。お楽しみください。
GUTS2018の仕切り役として実行委員長を務めていらっしゃいますが、現時点(7月7日)での進捗はどんな感じでしょうか?
これからカヤックの材料を加工して、当日の作業がスムーズに進むように準備するところです。たぶん、この準備がイベント成功か否かの鍵になると思いますね。

実行委員長をやってみていかがですか?
そうですね、普段こういったことをやる機会がなかなかないので、いい経験だと思って、なるべく楽しむようにしています。

今回は「三日間でカヤックを作る」というのが目玉のコンテンツになってますが、実際のところ、三日間というのはどうなんでしょうか?
厳しいと思います。ただ、これは僕らの経験から言ってることなので、ジョンさんとはまた違う観点なんだと思います。今はジョンさんの言葉を信じて、三日で作れるんだと思い込むことが大事かなと。スケジュールを可能な限り詰めていけば大丈夫だと思います。頑張ります。

参加者の中にはスキンカヤックを作ったことがない人、あるいは工具さえ使ったことのない人がいるわけですが、その辺についてはどうでしょうか?
そうですね(少し考え込む)、その辺もさっき言った“準備”にかかってくるところですし、なるべく当日の作業が軽減されるような下拵えが必要だと思います。

これでまたQajaqが増えますけど、Qajaqクラブとして見たときにまだちょっと足りないかなと思うところもあります。今後、Qajaqをもっと増やしていくためにはどうしたら良いと思いますか?
多くのメンバーの意識に「Qajaq作りは難しい」という前提が出来ちゃっていると思います。ここが壁ですよね。だから、いきなり一艇丸々だと厳しいと思うので、誰か進行形で作ってる人がいたら部分部分の工程を手伝わせてもらうとか、少しでも実際に経験することで“壁”が薄くなってくるんじゃないかなと思いますね。例えばワークショップとして工程の一部をスポットして体験してもらうというのもアリだと思います。「ホゾ穴あけ」とか「リブ曲げ」とか。

高橋さんのQajaqについて教えてください。
いま使っているのは二艇目です。一艇目も二艇目も、まだカヤックを始めたばかりの頃に作りました。当然、その当時は今とスキルが違うわけです。あの頃はカナックに乗ってもグラグラしていて、あまり好きじゃなかったんですけど、そういう思いがQajaqに反映されたかなと思います。幅も結構広めですしね。なおかつフレームの前後にはウレタン(浮力体)を突っ込んでいるのでチョイ重ためです(笑)。いま作ったら、また違うものになるでしょうね。

グリーンランドスタイルの魅力とは?
まずグリーンランドカヤックは文句なしにかっこいいです。自分で作って乗るというのも醍醐味ですね。他の乗り物系のクラフトと比べても作りやすいですね。実はスキンカヤック以外にもベニヤカヤックも作ったことがあるのですが、比べてみるとスキンカヤックの方が「テキトー」で済まされる部分が多いです(一同大笑い)。
いまのQJに足りないもの、直すべき点があれば。
そうですね、メンバーが集まる機会が少ないかなと思います。年に一回のGUTSがありますが、一回じゃなかなか、ね。今日みたいな「練習会」の場をもっと増やした方がいいと思いますね。欲を言えば月イチで何かしら企画していけば、参加できるメンバーは動くと思うし、それを千葉だけじゃなくて彼方此方で展開できればクラブ全体の活性化にも繋がると思います。

今後のQJに期待することは何でしょうか?(あれば…笑)
(笑)。やっぱりQajaqクラブなので、なるべく多くのメンバーがQajaqを手に出来るようになればいいなと思うことと、そうすればQajaqでのロール練習会や競技会といった本来あるべき姿の活動が見えてくるのかなと思います。そして、さっきも言いましたけど、なるべく頻繁に集まる機会があればいいですね。そうすればもっと楽しくなると思います。クラブに所属している意味が見えてきますよね。
最後に、既にエントリーされた方や、まだ迷ってる方々へ一言お願いします。
Qajaqを作るということは普段なかなか体験できないことです。しかし、やってみるとこれが意外に楽しいです。なにより、自分のQajaqを自分で作って海に出るわけです。こんな素敵な趣味、他にありますか?その楽しさを少しでもお裾分けしたいというか、知ってほしいですね。みなさんのご参加を心からお待ちしてます。一緒に楽しみましょう。

高橋さん、どうもありがとうございました。GUTS2018が楽しみですね。おっと、その前に準備も頑張りましょう。よろしくお願いします。
2018年7月7日 新舞子G-BASEにて












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