Qajaqの両サイドにある最も長大な部材です。ガンネルの開きぐらいや寝かせる角度によって(ロッカーの形成)フネの性格の何割かは決まってしまうと言っても過言じゃないでしょう。
ガンネルとガンネルの間にいくつも渡る材です。ガンネルとビームが組みあがった段階を「ハシゴ」と呼んでいます。
爪先が届く程度の位置が理想です。足の裏がべったり着き過ぎないように要注意です。
膝で艇をコントロールするときの要になります。
背もたれです。これを背中に近い位置にしてしまうと、レイバック系のロールがやりづらくなります。
主に補強として機能しますが、デッキパートのボリュームも左右します。バックレスト後方にもあります。
両端のエンドピースの上に乗せるパーツです。先端の形状やボリュームに影響します。
一枚板で作る場合もありますが、分割式にすることもあります。分割式の利点としては、大きな材を必要としないことと、壊れた場合に破損パーツだけを交換すれば良いというものがあります。
船底に肋骨のように並ぶ材です。Qajaqが海獣のように見えるのは、このリブの素材が大きいです。工程では蒸して曲げたり、煮て曲げたり。カヤックメイキングのクライマックスとも言えるでしょう。
船底の中央を走る材です。ガンネル同様に長いパーツです。かつてのグリーンランドでは長い材の入手が難しかったので(基本、流木の到達を待つしかありませんでした)、こういった長いパーツは短い材を接いで作ったそうです。
サイドストリンガーと呼ばれることもあります。フネの安定性やリーニング(方向修正)などに大きく影響します。
この中で唯一グリーンランド語のパーツになります。メイシックと呼ぶこともあります。コクピットフープの前端の支えになります。
いわゆる船体布です。帆布やバリスティックナイロンがよく使われます。
パドルやノルサックを固定しておくための紐です。海獣の骨や木片でトグル等を取り付けることが多々あります。
薄めの材を徐々に曲げながら積層して形成します。形は特にまん丸に決まっているわけではありません。