ご覧のとおり、ウェブサイトを刷新しました。以前よりもシンプルな構成になっています。
というのも、一部のメンバーにメーリングリストが届かない問題があり、根本的な解決が難しかったため、この機会に思い切って「掲示板」を中心としたサイト構成に変更しました。 メンバーの皆さまには、まずはこちらのサイトを定期的にチェックしていただく習慣を持っていただければ幸いです。ご意見やご要望がありましたら、こちらまでお寄せください。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


ブログ等でも繰り返しお伝えしているとおり、今回のGUTSでは「狩猟文化」を前面に出します。私たちが楽しんでいる数々のグリーンランドロール。その背景にある文化を知っておくことは、決して無駄にはならないでしょう。むしろ理解を深めることで、ロールという技術そのものへの敬意が生まれ、さらなる魅力を感じられるかもしれません。

ゲストには、カナダのマイク・マイヨロスさんをお迎えします。昨年の「Ukee Greenland Weekend」で初めてお会いしましたが、ロールクラスにおける生徒との距離感や目線の置き方は、私の知るインストラクターの中でも珍しいタイプでした。その姿勢に強く好感を持ち、今回の招待に至りました。ロールの技術だけでなく、彼から学べることは多いと思います。

また、実技以外のコンテンツもご用意しています。座学では「狩猟道具としてのカヤック」をテーマに、ハンティングカヤックを再現しながら、参加者のみなさんとのディスカッションを通して知識や視点を共有したいと考えています。さらに、実際の狩猟の流れや獲物の捌き方の解説、ストーリー仕立てで紹介する狩猟の様子なども予定していますので、どうぞご期待ください。

エントリー受付を開始しました。コチラからどうぞ!

【期日】3月20日~22日
※3月20日はQajaqJPNメンバーのみ対象となります。

【コンテンツ】
3月20日:ロールレクチャー

3月21日
午前:座学

→狩猟道具としてのカヤック
→→各道具やハンティングストロークおよびロール、ウォーラスプルについての考察

午後:海上講習
・ハープーンスロー
・ウォーラスプル(魚住さんにご教示いただきます)
上記の実技に伴うリカバリ(主にロール)もレクチャーします。

夜:“うみねこ”にて狩猟に纏わるお話会

3月22日
午前のみ:ショートツーリング

新舞子~大貫までを漕ぎ、大貫海岸到着後は軽くロールのおさらいをします。

QajaqJPN(以下 QJ)は、2003年に創設された、グリーンランドスタイル・カヤッキングを楽しむクラブです。特に入会資格はなく、グリーンランドスタイルに興味のある方であれば、どなたでもご参加いただけます。会則はこちらをご覧ください。

QajaqJPNでは、グリーンランドの狩猟文化やカヤックに関心をお持ちの方を広く募集しています。
ロールやカヤックそのものだけでなく、その背景にある文化や歴史に心を寄せてくださる方であれば、経験の有無は問いません。

年齢・性別・国籍は不問です。
それぞれの立場や距離感を大切にしながら、同じ関心を共有できる仲間とのつながりを歓迎します。

会則につきましては、コチラからご確認いただけます。

ご入会をご希望の方は、下記ボタンよりフォームにお名前・メールアドレス・ご住所 をご明記のうえ、お送りください。

皆さまとご縁を持てることを、心より楽しみにしています。

Qaannat Kattuffiat は、グリーンランドのカヤッカーたちによって結成された、狩猟文化の維持を目的とする組織です。
「Qaannat」は“カヤックの複数形”、“Kattuffiat”は“組織”を意味します。後ほど触れますが、前身となった「Qajaq Club」がそのネーミングの源流になっていることは、想像に難くありません。
主な活動には、ロール、カヤックメイキング、ロープジムナスティック、ハープーン投げ、そして文化史の探求などがあります。これらの活動の一環として、年に一度、トレーニングキャンプとチャンピオンシップ(この二つは連動しています)といったイベントも開催されています。
現在では、グリーンランド国内に多数のクラブを束ねる組織となり、外国人クラブとしてアメリカ(QajaqUSA)、デンマーク(QajaqCopenhagen)、そして日本(QajaqJPN)もその傘下に加わっています。

遥か昔から、グリーンランドはまさに「カヤッカーの国」でした。
アザラシはイヌイットにとって主要な生活資源であり、カヤックは海生哺乳類を狩るための最適な道具でした。音も立てずに忍び寄り、一気に突く。男たちの価値は、狩猟の技とカヤックのスキルによって測られていたのです。

しかし1920年頃、グリーンランド沿岸の海水温が上昇し、氷が減少。エンジンボートが自由に行き交える環境が整い始めます。次第にカヤックの必要性は薄れていきました。
過酷な自然の中で生き抜くため、より効率的で、命のリスクを抑える手段を選ぶ――それは極めて自然な流れだったのでしょう。やがて世代を超えてカヤックの記憶は薄れ、知識や技術は継承されることなく途絶えていきます。グリーンランドからカヤックが姿を消し、エンジンボートの時代が定着したのです。

それから約60年後、思いもよらぬ形で“転機”が訪れます。
1983年、ヌークの博物館に、オランダから3艇の古いスキンカヤックが貸与されました。それを目にした若者たちは、強い衝撃を受けます。

「これ、ヤバくね!?」
1600〜1800年代、彼らの祖先は、あの挑発的で美しい曲線を持つフネを自在に操り、家族のために狩りをしていた――その事実を、目の前の実物が雄弁に語っていたのです。

彼らは、この遺産を守り、取り戻すためにクラブを立ち上げることを決意します。
これが Qaannat Kattuffiat の前身です。当初は「Qajaq Club」と呼ばれ、ユニフォーム代わりのお揃いのTシャツには
“QAJAQ-ATOQQILERPARPUT(俺たちは再びカヤックを使うぜ!)”
という言葉が記されていたそうです。

1984年の創設から、翌年後半には会員数が1000名に到達します。この数字は、グリーンランドの人々が、文化としてのカヤックをどれほど誇りに思っていたかを雄弁に物語っています。
その後、Qajaq Club はカヤックの記憶を持つベテランたちを積極的に訪ね、作り方や使い方を学び、今日へとつなげてきました。

なかでも Manasse Mathaeussen 氏 の存在は欠かせません。ほとんど失われかけていた知識と技術を、若者たちに惜しみなく伝えた人物です。当時70代でありながら、彼が教えたロールマニューバの数は驚くべきものだったと伝えられています。
また、アザラシ猟に精通したベテランカヤッカーたちが集うことで、狩猟文化は再び語り継がれ、やがて実践へと戻っていきました。

現在、グリーンランド各地に点在するクラブでは、カヤックメイキング、ロール、ロープやハープーン、そして文化史まで、老若男女を問わず積極的に取り組まれています。距離的には離れていながら、クラブ同士の活動が見事に連動している点も、特筆すべきところでしょう。
長きに亘りロールチャンピオンとして君臨した、かのマリギアックが大工という本職を持ちながら、ロールやメイキングの指導のために世界を飛び回っていることからも、彼らの優先順位がどこにあるのかがよく分かります。それは単なる「遊び」や「レジャー」ではなく、誇りそのものなのです。 少し長くなりましたが、私たちは2010年に、この Qaannat Kattuffiat の一員となりました。
オランダからの3艇を見つめていた若者たち、そして巡り巡って再びカヤッカーとして活躍することになったベテランたち。その一挙手一投足が、今の私たちにも確かにつながっている――そう思うと、大きな使命感を覚えずにはいられません。
アジアの片隅からではありますが、彼らの文化を守り、そして世界へと伝えていく活動を続けていきたいと考えています。

執行部メンバー

ブロック代表

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